出会い

色恋はどうにも止まらない。昔のどこぞの歌ではないが、「そんなわけないわ、ないない」と思っている時点で恋はスタートしているものである。そして出会いというのはどこに落ちてあるかわからない。前述したモラルを守っている「デリヘル嬢」だって「客」だって、出会いを求めているわけではないのに恋に落ちる場合だって当然可能性として十分にあり得るだろう。そして出会ったのが風俗店だった場合、もう諦めたほうがいい。恋というのはほぼほぼフィーリングから始まるものだ。頭でするものではない。この人はこうでああでこうだから、理論的に考えて私はこの人が好きになりましたー、なんて言う女はどこにもいない。気づいたらその人のことを考える時間が増えていて、気づいたらもう好きになっているものだ。女性側、というか、風俗嬢が客に恋をした場合、それがひとめぼれなのかリピーターなのかでもパターンはわかれるが、ふつうの風俗嬢ならその思いを胸にしまうだろう。一目惚れだった場合、ただでさえ恋なんて脳の判断能力が低下しているというのに、会っていきなり自分の本名や連絡先などを教えるのは恐ろしすぎる。風俗嬢にとっても客にとってもだ。恋をしたからといってその人が善人である保証はどこにもない。いい人を装ってるだけかもしれない。いきなり個人情報を教えたら脅されていいように利用されるかもしれない。しばらく経って恋人同士になれたとしても、風俗店の料金を払うよりも彼女にすればタダでヤれる、とか思ってるのかもしれない。いいように遊ばれて飽きたらポイされるに違いない。・・・と、ここまでの警戒心は持って欲しいものだ。今度は立場を客側から考えてみよう。え、なんでこのデリヘル嬢は会っていきなり連絡先を俺に教えるの?この人はこうやって客をとってるの?営業の一種?病気持ってて移されたらどうしよう、もしかしてたかられる?俺そんなに金持ってないしなー、っていうか彼女にバレたら殺される・・・。こんな感じでしょうか。出会いが別の場所なら「ラッキー!モテた!」くらいで済むところが、出会いが風俗店やデリヘルのラブホテルの一室というだけで意識はこんなに変わり、むしろ「怖い」と思うのが普通です。デリヘル嬢もきっと怖がられるのをわかっているから、もし一目惚れしたとしても自制が働くものです。それがモラルです。