リピーター

では、その客に一目ぼれしたデリヘル嬢が自制できたとします。しばらく経って、また自分を呼んでくれたとします。嬉しいですよね。モラルを守った甲斐があったというものです。ですが、いくら自分を気にいってくれても、その男性はあくまでもデリヘル嬢としての面しか気に入っていないのです。デリヘル嬢だといっても個性はありますから、その女性の笑顔や喋り方、気遣いなど、テクニックやスタイル以外で気にいるところがないとリピーターにはならないでしょう。ですが、ラブホテルの一室を出た素の状態の女性を、客は知りません。そして知る必要もありません。必要なのは「ラブホテルの一室にいるお気に入りのデリヘル嬢」だけなのですから。普通のデリヘル嬢はそれもきちんと自覚しているでしょう。下手に気持ちを告げて利用されたりもう二度と呼んでくれなくなったりするより、節度を守ってデリヘル嬢と客の関係でさえいさえすれば、かりそめと言えど肌を合わせることができるし、お金だってもらえます。結局はそれが一番平和的な解決になるのです。ですが恋をした女性は切なさで身が引きちぎれそうになっています。平安時代の女性のようですね。平安時代の女性は、惚れた殿方がいたとしても、夜這いを待つしかその恋の叶え方はなかったそうです。いつ来るかもわからない殿方をただただ待つだけの恋の叶え方なんて、なんて切ないんでしょう。今の押せ押せな女性からは想像もできないです。けれど私たちの祖先は事実そうやってきたらしいのです。ちょっとロマンチックな視点が入ってしまいますが、風俗嬢は現代における平安時代よりの女性でもあると思います。まあ大多数は恋をしていないと思いますが・・・。では男性側はどうでしょう。こちらは風俗嬢と違いものすごくシンプルな考察になります。ずばり、金の続く限りリピーターになる、これに限るでしょう。もしもデリヘル嬢に惚れたとして、安易に「入れていい?」なんて聞く馬鹿もいないと思います。性欲の対象ではありますが、心底惚れたのなら、身体だけでなく心も欲しいと思うはずです。心を手に入れるには、身体を先に手に入れると虚しいばかりか嫌われてしまうでしょう。そして自分の惚れた女性がなぜ身体を売っているのか、考えなくてもわかります。お金のためです。男性は自分よりかよわい女性に弱いです。自分が救いたい、と思うでしょう。ヒーローに憧れるピュアな少年のようですね。しかし必要なのはかっこいい変身でも、強い必殺技でもなく、お金なのです。ヒーローというよりはまるで太夫を囲うお侍ですね。男性がお金に全く困っていないかっこいい方なら惚れられたデリヘル嬢も万々歳でしょうが、そんな大逆転は起こりえません。